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プロパンガスの料金体系とは?都市ガスとの違い

「プロパンガスの特徴が知りたい」
「プロパンガスと都市ガス、どちらが安い?」
「ガス料金を安くする方法が知りたい」

プロパンガスといえば、常温で気体の天然ガス、プロパンが原料のガスのことで、一般家庭に広く普及しています。
別名LPガスともいいますが、プロパンやブタンが主原料かつ主成分で、液化石油ガスに分類されます。
空気よりも重いことから、ガス漏れ警報器は天井付近ではなく床付近に設置が行われます。
つまり、空気よりも軽い都市ガスとは逆で、ガス漏れ警報器を設置している高さでガスの種類が判別できます。
プロパンガスの供給方法はガスボンベによるもので、配送によって供給が行われるのが普通です。
供給エリアはほぼ全国で、日本国内には約18,000もの供給事業者が存在しています。
配管ではなくガスボンベを物理的に運ぶ方法での供給ですから、当然ながら料金には人件費が上乗せされます。
勿論、配送に要する燃料代もコストに加わるので、ガソリンの価格が上がればその分ガスの価格も上がる可能性があります。

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企業努力で競争力を高めるべく価格を安くすることは可能

プロパンガスは、地域ごとに特定のガス会社が独占しているわけではないので、その意味では価格競争による安さに期待できます。
ガス料金は各社が自由に設定できますから、企業努力で競争力を高めるべく価格を安くすることは可能です。
ただ、地域内に競合するライバルが存在しない場合は、実質的に独占状態となってしまうので、価格の安さに期待するのは難しいでしょう。
また地下に張り巡らされた導管でガスを供給する都市ガスと比べて、コストの優位性が上回ることはないです。
ガス料金の単価は企業がどう頑張っても都市ガスに軍配が上がるので、この点は覆すことができない最大の短所だといえるでしょう。
配送を機械化したり、無人化して人件費が抑制できれば差は縮まるでしょうが、今すぐに価格が安くなる可能性に期待するのは困難です。

都市ガスより発熱量がより大きくて火力が出せる

都市ガスに対して優位性があるとしたら、発熱量がより大きくて火力が出せることです。
1m3あたりの発熱量は、都市ガスの11,000Kcalの倍以上の24,000Kcalなので火力については明らかに優位です。
例えば火力が重要な調理で作業効率や料理の仕上がりに違いがあらわれるので、飲食店では特に重要性が高いポイントです。
一般家庭でもこの差を実感することはできますが、実際にどちらのタイプのガスも使ったことがなければ分からないです。
都市ガスは、名前のように都市部でのみ供給が行われているので、地方だとプロパンガスしか使えないというケースが多くなります。
これは優位性ではありませんし、選択肢が少なくなる意味ではむしろ欠点です。

ガスの料金を下げたり毎月の負担を小さくする方法

料金を下げたり毎月の負担を小さくするには、ガスの使い方を工夫するのが近道です。
調理に圧力鍋を使って時短をしたり、保温力の高いポットに買い替えて、お湯を沸かす回数を減らすなどが挙げられます。
他にもシャワーの機会を減らしてお風呂を増やす、節約できるシャワーヘッドに交換したり、お湯を出しっぱなしにしないという基本的な節約方法も有効です。
とはいえ、価格は主原料のコストによって上下しますから、多くを輸入に頼っている日本は、世界的な情勢や経済の変化も無視できない要因となります。
個人で世界経済を変えることはできないので、コスト増の抑制は政府の仕事となりますし、個人でできることがあるとしたら、契約するプロパンガスを見直すくらいです。

賃貸物件選びはガス会社選びと言っても過言ではないくらいに重要

地域に複数の供給事業者がある場合は、比較してより料金が安い方を選ぶことができます。
賃貸のように、管理会社によって契約する供給事業者が指定されるケースだと契約先の変更は難しいですが、交渉次第で決して不可能ではなくなります。
しかし、交渉しても駄目だったり交渉そのものに応じない時は、引越しを含めて対処を検討する必要が出てくるでしょう。
賃貸物件選びはガス会社選びと言っても過言ではないくらいに重要ですし、ガス料金とその負担に後悔しない為にも、しっかりと確認してから物件を決めたり契約を結ぶことが大事です。

プロパンガスは災害に強く早く復旧する

プロパンガスは災害に強く、都市ガスの供給が止まるような状況でも、早く復旧するというメリットがあります。
建物に個別にガスボンベを供給する方式ならではの強みで、導管が地下に埋設されている都市ガスには真似できない芸当です。
ただし、道路に亀裂が走ったり陥没するほどの災害だと、車が通れないので復旧は遅れます。
地盤が弱かったり地震が頻発する地域であれば、ガスの供給が途絶えにくく、比較的復旧が早い点は魅力となるでしょう。
選択肢が限られていても、安い価格で利用できる都市ガスは選ぶのに迷いませんが、単価が高めのガスは受動的では駄目で、能動的に情報を集めたり比較検討する必要があります。

まとめ

自分で価格を比べてより安い方を選ぶ、その姿勢こそがまさに損をしない為の心構えで、お得に利用する前提となります。
いわゆる一括見積もりを利用すれば容易に最も安い供給事業者が見つかりますし、他社との交渉材料にも使えるので、お得な契約を結ぶチャンスが手に入ることになるはずです。

最終更新日 2025年5月20日 by derevellers