老後に向けて保険に入っておくべきかどうか迷う人は少なくありません。
加入したほうが良いと判断する人もいれば、これは必要ないものだと判断する人もいますが、どちらの立場であったとしてもどのような理由から必要とされているのか知っておくことがおすすめだと言えます。
何となく加入する必要があるものだと考えている人も多いので、明確な理由を知ることから始めてみると良いでしょう。
目次
退職後の生活に備えて加入した方が良い
まず、退職後の生活に備えて加入することがおすすめだと言えます。
一般的な退職年齢は60歳から65歳であり、仕事を辞めてしまうと20年以上給与収入以外の方法で生活費を賄うことになることが多いと理解しておくべきです。
男性の場合は約20年ほど、女性の場合は約26年ほどの生活になることが多く、この期間に満足できる生活を送るためにも資金の準備が必要だと言えます。
夫婦2人が問題なく生活するためには月に20万円前後、ゆとりある暮らしのためには更に10万円ほどのお金が必要です。
公的年金で何とかすることができるだろうと思う人もいるかもしれませんが、現実問題として公的年金だけでは賄うことが難しいと言えます。
十分な貯蓄がある場合は問題がないかもしれませんが、そうでない場合は個人年金などの商品を選んでおく必要があるでしょう。
個人年金に加入しておけば、仕事を辞めてからお金を得る方法が増えるので安心だと言えます。
自己負担割合が減っても病院に行く回数が増える可能性が高い
医療保障の自己負担分を確保するためにも加入が推奨されていることを理解しておくと良いです。
高齢者になると医療費の負担割合が減るので問題ないと勘違いする人は少なくありません。
けれども、高齢者になると自己負担割合が減っても病院に行く回数が増える可能性が高いです。
年齢を重ねるほど色々な疾患のリスクが高まってしまいますし、若いときは平気だったちょっとした風邪でも早い段階で治療しなければひどく悪化する恐れがあります。
病気になったり怪我をしたりしたときに、自己負担できる資金がなければ病院に行きたくても行けないという問題が起こるはずです。
老後に向けて加入できる保険の中には、様々な病気やトラブルを対象とした商品もあるので、そうしたものに加入しておくと安心だと言えます。
年齢が高くなるほど健康的に暮らすことができる可能性は低くなり、男女ともに退職から寿命を迎えるまでの年数の半分ほどは健康的な生活が難しくなるという統計があることを知っておくと良いでしょう。
介護に必要となる初期費用を用意する目的
介護に必要となる初期費用を用意するためにも、老後に向けた保険への加入が大切だと言えます。
年を取ると病気のリスクが高まるだけでなく、自分で生活することが難しくなる可能性も高くなることが一般的です。
介護してもらう場合は要介護の認定度に応じて支給される限度額が違ってくるので、想像していたよりも負担してもらえないという問題が起こりやすいと言えます。
自分たちで最適な商品を加入しておけば、介護が必要になったときに発生する費用を無理なく負担できるようになるでしょう。
子供がいるから安心だと勘違いしてしまう人も少なくないです。
いざというときには子供に面倒を見てもらうと思っている人は少なくありませんが、必ずしも引き受けてもらえるとは限りません。
お子様にも生活があるわけですから、希望通りのサポートが得られるわけではないと理解し、介護サービスを利用することを想定して準備しておくことが重要だと言えます。
保険に加入しておき老後に向けて備えておくほうが安心
このような理由から、老後のために保険に加入しておくことが大切です。
公的年金があること、医療費負担割合が減ること、子供がいることなどを理由に、そこまで資金を用意しておく必要はないと考える人もいます。
もちろん、これまでの貯蓄と合わせると十分に生活することができたり、期待していた通り子供からサポートが受けられるケースもあるでしょう。
ですが、準備していなければお金に困ることになったり、貧しい思いをすることになったりする可能性が高いと言えます。
仕事を辞めてからは悠々自適な生活を送りたいと考える人が多いですが、十分なお金がないことを理由にこれが叶えられないことも少なくありません。
保険に加入しておき、老後に向けて備えておくほうが安心だと言えます。
まとめ
まだ先のことだからと考えてしまう人もいますが、高齢になるほど支払う料金が高くなったり、疾患を理由に加入できなかったりする可能性が高くなることも知っておくべきです。
遅かったことに気づいてもどうすることもできなくなってしまうので、早めに行動を起こしておくことが大切だと言えます。
老後に向けた保険に加入するべきかどうか気になったのであれば、まずはこれの必要性から理解するようにしてください。
その上で必要だと感じられたのであれば、ウェルスデザインなど早めに商品を比較して加入するものを決定することが大切だと言えます。
リタイア後に素敵な生活を送ることができるようにするためにも、きちんと考えて行動に移していくと良いでしょう。
最終更新日 2025年5月20日 by derevellers